やどかり屋店長の生体や製品に関するコラム的コンテンツ

今回は引っ込んでしまうポリプの種類のサンゴのヒラムシ駆除方法を紹介します。
メーカー:Two Little Fishes メーカーのURL
製品紹介
ReVive CORAL CLEANER(以下ReViveと表記)は、生きているハードコーラルの表面を洗浄するための植物性抽出液です。原料は松油やレモンだと表記されています。

この製品をやどかり屋では当初ミドリイシなどのSPSの入荷時の感染症予防に使用していましたが、ふとしたところで、アワサンゴやハナガササンゴ、タコアシサンゴなどの動かすとポリプが縮まる種類に生息するヒラムシの駆除に非常に効果的だったので、紹介させていただきます。
やり方
【用意するもの】
ReVive、プラスチック製の容器(浸したいサンゴの概ね2倍強くらいの高さが好ましい)、エアポンプ、エアチューブ、エアストーン、スポイト
1.ヒラムシに悩まされているサンゴを水槽の飼育水のまま容器に入れる。(海水は浸したいサンゴの2倍を目安に)
2.ReViveを入れる(製品の表記では3.8Lにキャップ4杯と書いてありますが、それ以上ではサンゴは溶けませんでした。)
3.エアレーションを開始して数分(5-10分程度様子を見る)※エアレーションは対流を作りReViveが全体的に回ることを目的としています。
4.アワサンゴやタコアシ類は触手を縮ませてますが、その中からヒラムシが通常より早く動き回るのことが観察できます。
5.肉眼で見えるヒラムシは苦しそうにサンゴの表面を歩いてますので、軽くスポイトで吹きかけてください。サンゴにしがみつくほどの力はない個体が多いです。
6.アワサンゴなどの場合、くっついてるヒラムシの数にもよりますが、1回では全部落ちない場合があります。上限を10分とし、数回繰り返し見えなくなるまで行ってください。
注意事項
濃い濃度のReVive浴はヒラムシのような小さな生物を殺傷するのではなく、呼吸ができなくなる?そして苦しみだして容器に落ちる現象を利用した自然由来のクリーナーです。キーパーの好き嫌いに限らず小型の生体は死んでしまいますので注意が必要です。
例:ハマサンゴに付いたイバラカンザシ、ミドリイシやハナヤサイの中に生息するサンゴガニ等。
上記の生体がいる珊瑚をReVive浴される時は濃度にご注意ください。
上記のReViveを使用したヒラムシ駆除法により、やどかり屋のストックのアワサンゴ等にはほぼヒラムシがついておりません。(本当は100%と書きたいのですが、世の中に絶対はありませんので、あえて控えめに表現します)
この方法の前は淡水浴等でサンゴ本体にも相当なダメージが残りお店としても、お客様の為にヒラムシは駆除したいが、サンゴ本体が溶けたら大損と躊躇していたのですが、この方法でサンゴが致命傷になったことはありませんので、発見したらReVive浴を積極的に行っております。こちらもやどかり屋でサンゴを購入される時の一つの評価にしていただけたらと思います。
※お客様がReVive浴をされるのは自己責任で行ってください。ここで紹介させていただきましたとおりにお客様で行ったことで万が一サンゴが溶けた等の責任は一切負いませんのでよろしくお願いいたします。
ReVive Coral Clernerはやどかり屋通販サイトでも販売しております。
おまけ
アワサンゴにはヒラムシと並んでよくウミウシがくっついてます。ヒラムシは見た目が悪いだけでアワサンゴ本体に悪さをしませんが、こちらのウミウシはアワサンゴを食べ、最悪溶かしてしまいますので注意が必要です。また非常に小さく、活動も夜行性みたいなので、アワサンゴのポリプの開きが悪い時など裏をめくって確かめてください。
やどかり屋入荷時に発見して駆除した個体。大きさは5mm程度。アワサンゴの裏にいました。
記載日:2010年6月16日
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